コラム

コスプレで町おこしをしたい地域のご担当者の方へ

2017年6月24日 TOYAKOマンガ・アニメフェスタ

ハロウィンも近いこの時期になると、各市町村役場・商工会・観光協会、地域イベント担当の方に相談されることがちょいちょいあります。

聞いてくる方がいるってことは、なんとなく気になってるくらいの人はもっといるわけで、この情報には需要があると思い、書いてみることにしました。

コスプレを地域のイベントに採り入れるにはどうすれば?
たくさんのコスプレイヤーさんに来てもらうには?

あっちなみに、

予算もねぇ
コネもねぇ
なんとかできねぇか!

っていう素寒貧状態からのご相談がめっちゃ多いので、ここでは戦力が担当1人・予算は最悪自腹を切れる程度であることを前提とします。

企業体として大規模でやってるイベント団体さんがあって、もっと予算があればそっちにお金払って丸投げしたほうが早いので……ww

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コスプレイヤーという人たちの性質について知ろう

“コスプレを知り己を知れば百コスして危うからず”って別に言いませんよね。私も言いません。生まれて一度も聞いたことがないです。

という冗談は置いといて、コスプレを地域のイベントに採り入れたいのであれば、コスプレイヤーという人たちの性質について知っておいたほうがいいでしょう。

マナー遵守意識が強い。”野良コス”は厳禁

コスプレイヤーは見た目の異質さから偏見の目で見られることが多いです。

印象がマイナスからスタートするからか、少しでも好印象を持ってもらえるようマナー遵守意識が強く、特に決められた時間・場所以外で勝手にコスプレをする”野良コス”は厳禁としています。

“野良コス”について、詳しくは下記の記事もどうぞ。

そのほかにも、撮影や更衣室に使用した場所は来たときよりも綺麗にして帰りますし、一般の方も入り交じる場所であれば往来の邪魔にならないようにします。

「なにあれ……」という冷たい視線をかわすために、先行して”無害で善良な人”をアピールする必要があるのです。実際そうですし。

普通の人であって、パフォーマーではない

コスプレイヤーは、ヒーローショーのスーツアクターとか、ディズニーランドのキャストのようなパフォーマーだと見られがちです。

ですが、そもそもコスプレはファン活動だったり、同じ作品やキャラクターが好きな仲間探しの手段として行っているに過ぎません。

その性質はパフォーマーというよりはクリエイターに近いもので、コスプレをしている本人がその場で披露して他人を楽しませる”何か”ができるとは限りません。むしろできるのは少数派でしょう。

もちろんパフォーマーとしてのスキルを持つ人はいます。コスプレをして歌・ダンス・殺陣・声真似など、それぞれ得意のパフォーマンスを持つ人もいますが、希少です。

ただの趣味であって、仕事ではない

コスプレは自分が楽しむためにやっているのであって、周りを楽しませるためではありません。

交流が好きだったりサービス精神がある人は、ただ単に本人がめちゃくちゃ楽しんでいて、楽しさのおすそ分けをしているだけに過ぎないのです。

そのため、過度な期待をしてはいけません。

「手を振っても返してくれなかった」とか言う人がたまにいますが、知らない人に手を振られたら「いやあんた誰さ……」「私にじゃないよね……」って思いますよね。そういうことです。

イベントに関しても、「なんか賑やかしてほしい」とコンパニオン扱いを受けて喜び勇んで来る人はまずいませんので、一般の方と同じく丁寧に接してください。

“身バレ”は避けたい

昔に比べるとオープンな人が増えてきているものの、コスプレイヤーは基本的にプライベートとコスプレ活動をわけています。

コスプレ活動をしていることを、職場関係者や家族には伏せていることが多いですね。

コスプレをしていると、茶化したり揶揄してくる人がある程度いるので、それを避けるためです。

本名ではなく”コスネーム”というペンネームのようなものを名乗るのもまた、身バレ防止策の一つでもあります。

盗撮厳禁! 写真撮影・掲載には必ず許可を

盗撮は厳禁。撮影の際は、必ず一声かけてください。

コスプレイヤーは普通の人より撮られ慣れているので、お願いすれば快く引き受けてもらえることがほとんどです。もちろん断られたら我慢してください。

SNSへの掲載に関しても、必ず許可を取ってください。写真には肖像権があります。

「コスプレをして人前に出るのなら、盗撮されても仕方がない」と言う人もいますが、暴論です。これはコスプレイヤー同士でお互いを戒めるための言葉であって、盗撮する側が言うことではありません。「お客様は神様だろうが」くらいダサい。

撮影・掲載は必ず本人の了承を。

2017年北大ダンパのようす
2017年6月3日 北大祭 コスプレダンパ

コスプレを地域のイベントに取り入れるために

既存のお祭り・イベントにくっつけてしまおう

一番手っ取り早いのは、もともとある地域のイベントやお祭りをコスプレ参加OKにしてしまうことです。

新しくお祭りを企画する必要はありません。「コスプレ参加OK」とうたい、告知し、更衣室を用意するだけ。とりあえずはこれで十分です。

コスプレイヤーと言っても結局は一般の人なので、”衣装を着て”という一点を除けば、一般の人と同じ扱いで参加したいのです。

「コスプレOKなイベントです」とはっきり銘打つこと

“野良コス”は厳禁というローカルルールについて先に触れた通りです。

逆に言えば、「コスプレをしてもいいよ!」という公式なアナウンスがあれば、なんの問題もないのです。

更衣室を用意しよう

会場でコスプレをすることが許可されていても、自宅で衣装を来て会場まで行ってしまえば、野良コスになってしまいます。

そのため、更衣室は男女各1室は必要になります。

「家から着て来ていいよ」という対応もアリといえばアリですが、たいていのコスプレイヤーさんは「いやー……」と難色を示すので、やはり更衣室は必要です。

さらに更衣室内には、下記のようなものがあれば非常にありがたいです。

  • 机とイス(メイク用)
  • ゴミ箱(可燃ごみのみでOKです)
  • 姿見

余裕があればクロークも?

防犯上、荷物置き用のクロークがあるのが理想です。

もっとも、利用者十数人程度のイベントであれば必要性は薄いでしょう。

『沼田コスプレパーティ』では、コスプレ参加者は最大でも20人程度のため「荷物は置いたままでOK。ただし貴重品は自己管理で」という対応に留めています。

置いてる荷物と言っても、中身ってただの服とメイク道具くらいですからね……ww

衣装・小道具の規定を設けよう

コスプレの衣装と言っても、ゲーム・アニメに始まり、軍服、実在の人物、着ぐるみ、ヒーロースーツなどさまざまです。

さらに男性の女装、わいせつ物スレスレの露出、金属製の武器、モデルガンなどといった取り扱い注意の衣装・小道具があり、それらの規定も必要になってきます。

コスプレ文化を全く知らない担当者が、コスプレイベントの規定を作るとしたら、特に設けておいたほうがいい文言は下記のようなものがあります。

運営判断でご退場いただくことがあります

“俺がルールだ”理論。とりあえずこの文言があれば、「これはルールで禁止されてないからいいでしょ」というずるい考え方をする人を排除できます。

もちろん濫用は厳禁です。

付きまとい行為の禁止

女性コスプレイヤーさんにひたすら付きまとったり、連絡先を聞き出そうとするバカちんがやっぱり一定数出てきます。闇の眷属みたいですよね。

本人に悪気があるかないかはさておき、規定できちんと禁止し、会場内で見かけたら”引きはがし”をしましょう。

また女性コスプレイヤーさんに対しても「お困りの際は遠慮なくお声がけください」というアナウンスがあるといいです。

過度な露出の禁止

地域のイベントではまずいないと思いますが、ビキニ以上の露出をする人は制止したほうがいいです。

野放しにしておくとイベントが誤解され、今後の実施が危うくなります。

武器・小道具類には安全策を

特にゲーム系のキャラクターは刀剣・長物・モデルガンを持っていることが多いです。

刀剣や長物は模造品に限定し、銃には一目でわかるようなキャップ着用を求めるなどして、安全策を徹底しましょう。

また、会場内で振り回したり、人に向ける行為も禁止したほうがいいです。

“男性の女装”は、綺麗に見える努力を

コスプレ界隈では市民権を得つつある男性の女装ですが、一般の方にはまだまだ浸透していません。

特に”汚女装”(おじょそう。読んで次の通りです)に関しては、せめて努力の跡が見えるようアナウンスしたほうがいいです。

なお、努力の跡とは

  • メイクをしている
  • ヒゲ、スネ毛、腕毛の処理(ベージュのタイツ類でも可)
  • “見せパン”の着用(スコート・ペチパンなど)

これも過度な露出と同様、野放しにしておくとイメージダウンです。

告知は早めに!

地域のお祭りやイベントにコスプレイヤーさんに来てもらうためには、告知が必要不可欠です。

ただしコスプレイヤーさんは先々の予定がビッシリ埋まっていることも少なくありません。告知は遅くとも2ヶ月前からしたほうがいいです。

告知はSNSが有効!

地域のお祭りやイベントの告知はポスター・チラシ・新聞折り込みがメジャーですが、コスプレイヤーさんの主な情報源はインターネットです。

特に告知の予算が少ない場合、ほぼ無料で使えるSNSを活用してください。

SNSはTwitter、Instagramが効果的です。やや利用は減りますが、Facebookもアリでしょう。

コンテンツが面白そうで、かつ場所も手頃であればSNSでも十分に広がります。

逆にコンテンツが魅力的でなければ、どんなに告知に予算を突っ込んでも人は来ません。

無理せず、既存のコンテンツを活用しよう

実のところ、コスプレをしてお祭りやイベントに参加し、その露店で食べたり飲んだり、催し物を見て歩くだけでも楽しいという人は多いです。

そのお祭り自体が、一般の方が多く訪れて「楽しかった」と言ってもらえるほど魅力的であれば、改めてコンテンツを用意する必要はありません。

“すでにもうあって、多くのお客さんを呼べているものをコスプレ参加OKにする”だけで当面は問題ありません。というかずっとそれでもいいと言えばいいです。

もちろん予算・人手・スペースが潤沢にあればステージにローカルアイドルを呼んだり、痛車展示スペースを設けることもできますが、それも”あえてやる必要まではない”といったところ。

“コスプレ並びにポップカルチャーを積極的に取り入れようとしている地域”

このイメージが浸透するにはどうしても時間が掛かるので、あまり最初からあれもこれもと考えないほうがいいよね、というのが私見です。

撮影ロケーションがあればプッシュ!

コスプレイヤーさんにたいへん有効な誘い文句は”素敵な撮影ロケーション”です。

観光情報雑誌に掲載されている景勝地はもちろん、学校の教室・体育館・工場なども、コスプレイヤーにとっては魅力的なロケーションです。

龍驤/艦隊これくしょん

こういったような、ただの神社、ただの森というものがもうすでに素晴らしいのです。

これらのロケーションも、所有者と示し合わせたうえで「行ってもいいよ」という公式アナウンスがあれば、喜んで飛びつきます。

どの市町村でも、どんな過疎地域であっても必ず一つや二つは素敵なロケーションがあるはずです。積極的にプッシュしていってください。

初回開催は振るわない。めげないで!

コスプレイベントは、大抵のところで毎週・毎月何かしらの形で開催されています。これはイベント主催者側としてはライバルが乱立している状態と言えるでしょう。

私もコスプレイヤーとして、行きたいイベントがバッティングした場合、下記の要素を優先します。

  • (過去の開催実績から)予想される参加者が多い
  • 仲のいい人、興味のある人が参加する
  • 素敵なロケーションがあり、コスプレ撮影可能
  • 自宅から近い

初回開催はどれだけ参加者がいるかは未知数ですし、イベント開催の実績的なデータや写真もありません。

そうなるとほとんどの人が様子見を決め込むので、最初はどれほど頑張っても期待通りの参加者数は見込めません。

ですが、そこで腐らず2回、3回と積み重ねていくことでイベントは育ちます。

さらに言えば、「1回目はそうだから」といい加減な態度を取らず、真摯な姿勢での運営を心がけてください。

2016年5月29日 コスプレ試着撮影会『KITE&TOTTE』
2016年5月29日 コスプレ試着撮影会『KITE&TOTTE』

初回開催で次回の”宣材”を

きちんとプロモーションができていれば、最初の開催で参加してくれるコスプレイヤーさんは、決して多くはなくとも、ゼロでもないはずです。

次回開催を念頭に置き、来てくれたコスプレイヤーさんにお願いして、宣材写真を撮影しておきましょう。

正面からのキメキメな写真ではなく、会場全体の雰囲気がわかるようなものが望ましいです。

すでに成功している地域のイベントの”偵察”に行こう

北海道で地域のイベントにコスプレを採り入れ、成功しているイベントはたくさんあります。

どのようなコンテンツがあり、参加料はいくらで、スタッフはどのように動いているか。参考になる点は多々あるはずです。

北海道にはどのようなイベントがあるかは、下記の記事にまとめているのでご覧ください。

ここから自分語り

“コスプレイヤーはパフォーマーではない”ということは前述しましたが、私もそのようなコスプレイヤーの一人です。

コスプレイヤー歴がそれなりに長く、横のつながりもあるので「人を集めてくれ」と言われれば10人くらいは集められます。

ですが、「なんかやってくれ」と言われても何もできません。

とはいえ、この「なんかやってくれ」と言われてなんかしたい気持ちはあるのも事実。自分なりに、何かパフォーマンスを身につける必要はあるのかなと思ってます。

DJコントローラ買いました

というわけで最近、DJを始めようと思ってコントローラを買いました。

こっちも完全に手探り。そもそも私自身、クラブに行く習慣がなく、魅力もよくわかりません。

ただ、”やる側”に回ることでその魅力を理解し、理解すれば自分のところで取り扱うことにも前向きになれるかな、と期待しています。

がんばりますww

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まとめ

  • 既存のイベントをコスプレ参加可能とし、更衣室を男女各1用意する
  • 最低2ヶ月前から、TwitterやInstagramなどのSNSを通じて告知する
  • 武器・小道具類の取り扱い、露出度など、コスプレの規定を設ける

コスプレと地域のお祭り・イベントの親和性は高く、とりあえずコスプレ参加OKにすることで何にでもくっつけられます。

コスプレイヤーという人たちの性質を知ったうえで、更衣室を用意し、衣装や小道具で問題が起きそうなことについては先回りしてガイドラインを作っておく。ひとまずこれだけでOKです。

最初の1回・2回くらいは誰もが様子を見るので、どれだけ頑張っても参加者はあまり多くはなりません。

ですが、繰り返し開催していくことで「あのイベントはコスプレOK」という認識が広がり、コスプレイベントとしての知名度が上がっていきます。

一緒に頑張りましょう!

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